Z1・Z2が歴史遺産車に

Z1/Z2が歴史遺産車に選定された!

日本自動車殿堂は、歴代の名車を歴史遺産者として認定して、後代まで引き継ぐべき貴重な遺産として世に発信しています。
その歴史遺産車に、カワサキのZ1とZ2が2021年5月に認定されたのです。

Z1は「900スーパー4」、Z2は「750-RS」という名称で販売されていたもので、1972年に発売されました。
この70年代はネイキッドスタイルやレーサースタイルのバイクが大きな進化を見せる時で、様々な名車が生まれています。
そのブームの火付け役となり、多くの名機のベースとなったのがZ1とZ2なのです。

カワサキと言えばゼファーシリーズが有名ですが、ゼファーもZ1とZ2から大きな影響を受けて開発されています。
他にも、GPZ900Rなどの往年の名機もそうですし、現代でもZ900Sといった多くのライダーが愛するマシンにも影響を与えています。

こうしたZ1とZ2の素晴らしさは、日本のみならず世界中で高く評価されました。
特にアメリカでは、日本のバイクメーカーの力を芯から知らしめたバイクとして知られています。
今でもZ1とZ2の旧車は高値で取引されていて、バイクファンの間では垂涎の的となっています。

こうした人気を生み出した背景には、他のバイクとの差別化を図るという戦略が関係していました。
力強いパワーを持ちつつ軽量ボディーとし、さらに操作性に優れたマシンを作ることが求められ、特に操作性の良さを追及してZ1とZ2が開発されました。
それにより、完成度が高く欠点の見当たらないバイクが生み出されたのです。
また、無駄がなくアグレッシブで人を惹きつけるデザインも人気を呼び、多くのネイキッドバイクの基礎となっています。

カワサキZ1・Z2が選定された理由とは?

カワサキZ1とZ2が選定された理由は、上記のように、後に続くスポーツタイプやネイキッドバイクのベースもしくは手本となるようなモデルを作り上げたという点にあります。
世界中で高度な開発競争が繰り広げられている中、日本のバイクメーカーの強さを世界に発信したという功績も大きく関係しています。

単なる技術やデザインの良さだけでなく、開発姿勢という基本的な部分を積極的に見せたのも大きなポイントです。
単に速くてパワフルなマシンを作るといった一点集中型のバイク作りではなく、走行スペックを高い状態に保ちながらも安定性や操縦性を持たせるマシンを開発することに力を注いだのです。
それにより乗り物としての完成度が高くなり、幅広い層の人たちが大型バイクに乗れるようになっていきます。
憧れの存在が自らの手に届く存在とすることができたのも、Z1とZ2の功績と言えるでしょう。

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