電動化に加え水素エンジン開発へ

カワサキのカーボンニュートラルへの取り組みとは?

自動車のみならず2輪車でも、カーボンニュートラルの動きは待ったなしの状況となっています。
多くのメーカーで電動バイクを投入してきていますし、技術力も高まっているため、かなりの程度実用化が進んでいます。
その流れの中で、カワサキもカーボンニュートラルの動きを強めていきます。

その一つに、水素エンジンの開発を行っています。
水素エンジンは世界の中でも日本が先を行く分野で、トヨタ自動車などは量産タイプのモデルを打ち出しています。
バイクではまだ本格的な水素エンジンの搭載をしている量産マシンはありませんが、これから重要性を増していくと考えられています。

というのも、電動バイクの実現には大容量のバッテリーが必要なのですが、バッテリーは重量がかさむためボディーの小さいバイクではデメリットも大きいのです。
その点、水素エンジンであれば重量面でガソリンエンジンとそう変わりませんので、大きな変更をしなくてもバイクに搭載できる可能性が高いわけです。

水素燃料は燃焼効率も良いため、大きなパワーを求める大型バイクとの相性が良いというメリットもあります。
これから本格的に水素の輸入体制が整い、日本国内の各地で水素ステーションが誕生する動きとなっていますので、補給拠点の確保という意味でも後押しがあります。
水素燃料についてはグループ会社の川崎重工が豊富なノウハウを持っていますので、その力を借りて開発をしたり、供給網を作ったりできるのもカワサキにとって有利な点です。

電動化を推進していく方針

そして、カーボンニュートラルの主要な軸となる電動化も強力に推進していく予定となっています。
2035年までには主要なモデルで電動化を図ることになっていて、少なくても先進国におけるバイク販売の大部分を電動バイクとすることを発表しています。
2025年までには、10モデル以上でバッテリーバイクもしくはハイブリッドモデルとすることも発表していて、短期的に見ても開発のスピードが速まっていることが分かります。

まずはハイブリッド形式のバイクの割合を高めていくことが、すぐに感じられる変化となるでしょう。
ライダーがモードを選択することで、モーターとエンジンのどちらかを選んで走行できるようにします。
たとえば市街地ではモーターのみで走り、ガソリン規制がある都市部でも問題なく走れるようにします。

パワーの必要な高速道路ではエンジンのみにしたり、郊外ではエンジンとバッテリーを兼用したりして、それぞれのシーンに合わせて適切な駆動方式を選べるようにするわけです。
また、それぞれの走りの特性を生かした運転を楽しめるというメリットも生まれることになります。

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