由緒あるカワサキ・Wシリーズ
よくカワサキのバイクに例えられる言葉に、「漢のカワサキ」あるいは「漢のバイク」などといわれますが、これはカワサキ独自の癖を意味したものです。
今回はカワサキ・W800 CAFÉの紹介ですが、知る人ぞ知るこのWシリーズは、とても由緒のあるシリーズなんです。
これまで、バイクメーカーとして、長い道のりを歩んできたカワサキですが、数々の名車をこの世に送り出してきました。
カワサキの名車といえば、真っ先に思いつくのがZシリーズ、次にマッハシリーズと並んで人気が高いのが、このWシリーズなんです。
初期のWシリーズは、ダブワン/スペシャル・エス/エスエー/ダブサンなどと、愛称が付けられることが多く、それだけ大人気のシリーズでした。
W800 CAFÉの主なスペック
『W800 CAFÉ・2020年モデル主要スペック』
エンジン形式:空冷4ストローク並列2気筒/SOHC 4バルブ
排気量:773cc
最高出力:38kW(52PS)/6,500rpm
最大トルク:62N・m(6.3kgf・m)/4,800rpm
全長×全幅×全高:2,135mm×825mm×1,135mm
シート高:790mm
車両重量:223kg
燃料タンク容量:15リットル
タイヤサイズ(前):100/90-18M/C 56H
タイヤサイズ(後):130/80-18M/C 66H
参考価格:税込み113万3千円
ボディーカラー:メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック
カワサキ・W800 CAFÉの特徴
今回新たにリニューアルされたW800 CAFÉは、エンジンなどのベースは、新型として発売されるW800と同じなのですが、構成部品の約90%が新作とされているほど、詳細な部分は異なっています。
写真を見比べても、かなり雰囲気が違うマシンに仕上がっており、一番の特徴は専用フロントカウルを装備しているところでしょう。
このマシンは、いわゆるカフェレーサースタイルで、クラシカルかつスポーティな味わいがあります。
もちろん、Wシリーズの名に恥じぬ仕上がりで、ワインディングロードや通常走行でも、かなりの安定感があります。
「らしさ」にこだわった仕上がりは、過去のWシリーズファンでも、とご満足いただけるでしょう。
W800 CAFÉの魅力はここにある
ベースとなっているカワサキ・W800の登場は、今から11年前の2010年に、ヨーロッパモデルとして発表されたマシンです。
翌年には、国内仕様車が発売されたため、およそ2年ぶりのWシリーズ復活となりました。
今回のエンジン空冷4スト並列2気筒は、特に中~高回転域の吹け上がりが良く、走って楽しい仕上がりになっています。
乗り味に関しても、スワロータイプのハンドルで、グリップの位置がやや低めなため、接地感を強く感じる事ができます。
ロングツーリングでも、ストレスを感じさせる、疲れにくくなっているのは、間違いなさそうです。
装備には最新の技術を用い、オールドなイメージのするW800 CAFÉは、往年のファンならたまらなく感じるかもしれません。