ZRX1100のカスタマイズ

メンテナンス作業

かなりの玄人好みかつ、驚異的な加速力を秘めたカスタマイズ

あるZRX1100のカスタマイズは、外見だけでは中身のすごさが分からないようになっています。
ノジマのNJ-2(ZRXシリーズ、リア・モノサス仕様コンバートのもの)でリア周りはモノサス化しているものの、その他はよく見かけるようなボルトオンカスタムに見えます。
ところが、メンテナンスも含めて定期的にお金をかけてきっちりと仕上げています。
10年くらい前、初めて店舗に持ち込まれた時にはほとんどノーマルの状態だったものが、現在ではかなり手を入れて変わっています。
フロントフォークには初期ロットのφ43mmオーリンズを使い、何度目かに行ったオーバーホールの際にアウンターが現在のカラーであるブラックに変更されました。

特に、店舗が全面的な手入れをしたエンジンは注目ポイントです。
ワイセコ製のピストンを採用して1108cc化し、これを今ではかなりレアなビート・ナサートSR-2カムで回しているだけでなく、面研とポート加工を施してヘッドの他、ポート内の突出したバルブガイドを全てカットしています。
バルブガイドのカットは、バルブとガイドのクリアランス、精度の高い組みなど様々な条件が揃っているからこそ、実現できたことです。

パワーフィルタープラス負圧タイプ仕様のキャブレターなため、甘く見られやすいのですが、そんじょそこらのビッグバイクであれば軽く抜き去って行けるくらい、加速できます。
フロントのオーリンズ製フォーク、NJ-2改などもこれらのパワーを活かしてしっかり走らせるための選択なのです。

ZRX1100のカスタマイズ詳細

セパハン的に抑えがきくように低めのバーを選択したハンドルバー、オーナーのこだわりによってバックビューミラーも低めの角度にマウントされています。
1052ccから1108ccにし、ビート・ナサートST-2カムなど、ライト改だと見せてフルチューン仕様になっていますし、店舗製のワンオフビレットカバーもポイントです。
電装系にウオタニSP-2、ノジマファサームのエキゾーストを使っています。
表皮変更と純正アンコ抜きを施したシートは、ステップがOVERになっており、オーナーの好みとライディングスタイルに合ったポジションになっています。
ゲイルスピードのホイール、ブレンボキャスト4PのFキャリパー、そしてオーリンズ製のサスペンションを使ったモノサス仕様は、ノジマのNJ-2コンプリートです。

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