GPZ900Rのカスタマイズ

単気筒

GPZ900Rをカスタムして通好みに

GPZ900Rでノーマルの良いところは活かしながら、長期間乗れるような仕上がりにするというコンセプト、かつ細かな部分についてはある程度任せるということで店舗にカスタムを依頼した例があります。
コンセプトを考え、エンジンには純正0.5mmオーバーサイズピストンを採用、ヘッドのカムもヨシムラST-1にはしていますが、ポート段差は軽く修正する程度にして面研するに留めています。
面研とは、シリンダーとシリンダーヘッドがくっついた平面部分を削ることで、燃焼室を小さくして圧縮を上げるための作業です。
削りすぎてしまうと、バルブにピストンが当たって壊れることがあるので、知識がないと手を出しづらい作業でもあります。

このように、ノーマルさを残すことに気を遣っているため、ノーマルらしさはきちんと感じられるパッケージとなっています。
外観はただのブラックではなく、カドワキコーティングで機能性ペイントのサーモダインに再塗装しています。
これは、塗面の耐久性や放熱性に優れているという特徴から選ばれました。

前後のサスペンションはナイロン製リアショックとJB-KYBφ41mmフォークを組み合わせており、リアアームはZX-9Rの純正へと変更しています。
注目ポイントとなっているのは、店舗オリジナルのクロモリ製フロントアスクルシャフトに変更されていることです。
精度の高さ、抵抗の少なさ、剛性アップなどが実現できていることから、フロント周りは走安性、接地感がアップしています。
よく走るカスタムのため、適材適所にパーツを取り付けるというのは、かなりの知識と技術が必要なこともあり、やはりプロに頼むのが安心かもしれません。

カスタムの詳細

フォークをJB-KYBφ41mmへと変更する前に、インナーチューブはチタンコートしています。
ハンドルにはギルズツーリング製のセパレートタイプ、左右マスターシリンダーはともにゲイルスピード製を使っています。
エンジンには純正0.5mmのオーバーサイズピストン、軽く仕上げただけのヘッド、カムだけはヨシムラST-1に交換しています。
GPZ900Rはカムかじりしてしまうことが知られていますので、この対策としてヘッドバイパスキットなどの装着をしています。

吸排気系には社外サイレンサー、ノジマ製SCチタン、TMRφ36mmを組み合わせています。
黒く塗られたスイングアームには9R純正改、ホイールにはゲイルスピードのTYPE-C、前後のブレーキはそれぞれサンスター製ディスク・ブレンボ製キャストキャリパーを組み合わせています。
ストリートにおいては、必要かつ十分なキャパシティとなっています。

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