エリミネーターが15年ぶりに復活
東京モーターサイクルショー2023年において、カワサキは複数のモデルを発表しています。
そのうち、多くの注目を集めたのが「エリミネーター」です。
エリミネーターはミドルサイズのクルーザーで、カワサキが1980年代に発表してから一世を風靡したモデルです。
独特の低め重心のボディーと、ロングフォルムの印象的な見た目が特徴で、走りやすさと人目を引くデザインで多くのファンを集めました。
125ccの小型クラスから1000ccのビッグサイズまで投入されることになり、幅広い層に支持されていました。
しかし、排ガス規制強化などの波もあって、2008年にいったんシリーズが終了します。
このシリーズの復活を望む声は強く、カワサキの開発陣としてもその機会を狙っていたのです。
そしてついに2023年になって、いろいろな新しい技術とアイディアを詰め込んで新型を送り出してきました。
ライディングポジションはネイキッドに寄せている独特のスタイルで、ミッドコントロールと呼ばれるステップ位置を確保しています。
足が前に出過ぎずポジションを取れるため、クルージングはもちろんワインディングロードを攻める時にも実に走りやすいスタイルを作り出してくれます。
取り回しも良いので、街中での走行でも大変さを感じさせることなく楽しく走れる一台となっています。
エリミネーター新型の特徴
エリミネーターは全長が2,250mmあり、ロングフォルムが継承されています。
全高は1,100mmで、全体的にフラットなデザインとなっています。
シート高は735mmですので、どっしりと構えて座れますし足つき感が良いので、これからクルーザースタイルのバイクに乗りたいと思っている方にも都合が良いでしょう。
この種のバイクはどうしても重いというイメージを持っている方も多いですが、エリミネーターは176kgと軽量化が図られていますので、取り回しが良く快適にコントロールできるのがメリットです。
エンジンは398ccで、並列2気筒を採用していて最高出力は48PS、最大トルクは37Nmを出します。
エンジン特性としてはクルーザーらしく、低速でのうねりのあるようなトルクが印象的で安定感のある走りを実現してくれます。
そして、しっかりと高速でも伸びて、全体としてバランスの良いエンジンチューニングがなされているのが特徴と言えます。
ツーリングを楽しむための装備も充実しています。
ハンドルの右手側にはUSB-Cタイプの電源ソケットが備えられていますが、防水設計ですので雨天時でも安心して使用できます。
メーターは丸形の液晶デジタルとなっていて、見やすいタコグラフなど視認性を高める工夫がなされています。
シート下にETC車載器や、ドライブレコーダーが搭載されています。