信州山麓を縫う爽快ワインディング
長野市をスタートし、千曲川沿いに国道19号を南下。途中で県道36号(戸隠高原線)へ入り、小川村役場付近の七曲りを越えて飯綱高原へ(標高約1,000m)向かう山岳ルートは、北アルプスを間近に望む絶景ワインディングです。そこから県道506号(戸隠バードライン)~長野市道105号線を経て上田方面へ。最終的に上田市、小諸市、佐久市をめぐる周回約180kmのコースは、休憩込みでおよそ7時間を見込んでおくと安心です。
上田が誇る「あんかけ焼きそば」
上田市内には、地元ライダーにも知られる「あんかけ焼きそば」の名店が点在します。麺はしっかりしたコシと弾力を持つ太麺で、甘みのあるあんがたっぷり絡む独特の食感がクセに。熱々のあんが最後まで冷めにくく、寒さの残る高原ツーリングのランチにも最適です。現地では「あんかけ焼きそば+ミニラーメン」の“セット食い”を楽しむライダーも多く、セットで頼めばお腹も大満足。
鉄鍋で香ばしく焼き上げる「野沢菜おやき」
佐久平エリアでは、昔ながらの鉄鍋「ほうろく」を使って焼き目をつける「野沢菜おやき」が名物です。地元産の野沢菜をたっぷり包んだおやきは、外はこんがり香ばしく、中はもちもちの食感。焼きたては熱々の具材ともち粉の甘みが口いっぱいに広がり、田園風景を眺めながら頬張るとツーリングの疲れも吹き飛びます。店内では「おやき定食」(味噌汁・小鉢・デザート付き)も味わえます。
松本の奥座敷で地酒と温泉を堪能
帰路の立ち寄りは松本市北東部の浅間温泉へ。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌当たりがやわらかく「松本の奥座敷」と呼ばれる風情があります。源泉は7箇所あるため浴槽によって微妙に違う湯ざわりが楽しめ、夜空を仰ぎながらの露天入浴は格別です。温泉街の酒蔵や地元居酒屋では、純米酒や山廃仕込みのお酒が揃い、熱い湯上がりにキリッと冷えた一杯で至福の余韻を味わえます。
季節ごとに表情を変える信州を狙おう
春は4月下旬~5月上旬にリンゴの花が咲き誇り、濃い緑の高原路と合わせて爽快感は最高潮。夏は高原の涼風と清流がライディングを快適に演出します。秋は10月中旬~下旬にかけて紅葉のピークを迎え、山々が赤や黄金に染まるワインディングはまさに絶景。展望台や道の駅で一息つきつつ、その季節ならではの自然美とグルメを存分に満喫してください。安全装備を整え、四季折々の信州を走り尽くす贅沢ツーリングをお楽しみください。