ストロングハイブリッド・システムを搭載したバイクを発表

Z7ハイブリッドの特徴とは?

カワサキは、2024年5月に「Z7ハイブリッド」を発売すると発表しました。
このモデルは東京モーターサイクルショーに出品されていて、そのスタイルを見ることができます。
Z7ハイブリッドの最大の特徴は、ストロングハイブリッド・システムを世界で初めて搭載していることにあります。

ストロングハイブリッド・システムというのは、バイク向けのハイブリッドシステムのことです。
ガソリンエンジンによる内燃機関とバッテリーとモーターの組み合わせによる電動ユニットの2つを入れて、燃費性能の向上を図ると共に、ガソリン車と変わらない走行性能をもたらすことができます。
自動車ではハイブリッドというのは今や主流になっているほど普及していますが、二輪車では少なくても量産タイプでは例がなく、このZ7ハイブリッドが初となります。

マシンはスーパーネイキッドのスタイルで、アグレッシブなデザインをしています。
大きさとしては600ccクラス程度の中間くらいのサイズとなっています。
エンジンは451ccで並列2気筒となっていますが、ここに交流同期モーターを組み合わせています。

バッテリーはリチウムイオンバッテリーで50.4V仕様で、最高出力は58PS、最大トルクは43N・mを出します。
モーターについては、最高出力が12PSで最大トルクが36N・mあります。
これらを組み合わせることで、最高出力は69PS、最大トルクは60N・mにもなります。
燃費はWMTCモードで23.6km/Lとなります。

バイクをハイブリッド化する意味とメリットとは?

このような数値を見ると、それほどストロングハイブリッド・システムを入れても、ガソリンエンジンのバイクと大きなスペックの違いは出ないことが分かります。
しかし、バイクをハイブリッド化することには大きな意味があります。
やはり、大きいのは世界的な流れである環境性能の向上という面でしょう。

バイクはサイズが小さいため、四輪車のようにエンジンとモーター、大きなバッテリーを積むのが難しい状況でした。
しかし、技術の向上によってコンパクトに収められるようになっています。
この流れが進むことで、多くのモデルに環境性能が高いハイブリッドシステムが搭載される可能性があります。

また、装備の電子制御が進んでいるため、より電力供給がしやすいハイブリッドシステムは有利に働くというメリットがあります。
実際、このZ7ハイブリッドでは電子制御の6速ATを用いています。
自動車のパドルシフトのような形で簡単にギアチェンジができて、より快適な走行が可能となっています。
モーターの加速感はエンジンのそれとは異なるものがありますので、新たな走りの楽しさを経験できるというのもうれしいところです。

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