スクーターを作らなかったカワサキがビッグスクーターを発売

実はカワサキはスクーターを作っていた !?

昨今のモーターサイクル部門のニュースで、カワサキがビッグスクーターを発売したことに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
ようやく重い腰を上げ、スクータービジネスを開始したのか、と思った方も多く、このスクーターが、カワサキで始めて作られたものと、勘違いしてしまった方もいるようです。
しかし実際には、昭和中期にあたる1953年末に、「川崎号」というスクーターを作っていたんです。

さらに、1961年に発売された「ペットM5」は、スクーターではありませんでしたが、スーパーカブのように前またぎを可能とするバイクでした。
また、OEM供給ではありましたが、2000年代初期に販売されていた「カワサキ・エプシロン」は、150㏄と・250㏄が売られていました。
なお、川崎号については、ウエブ上で画像も確認できます。

カワサキ・Jの概要

タイトルにある、カワサキのビッグスクーターとは、2015年よりヨーロッパ向けに作られたカワサキ製のスクーターのことです。
排気量により、J125とJ300の2機種があり、スクーターのラインナップは、現在のところこの 2種類のマシンだけです。
カワサキ製のスクーターは、かなり久しぶりの製造となります。

カワサキは、スクーター特有の、ユニットスイングエンジンのノウハウを持っていませんでした。
そこで、韓国のバイクメーカーキムコから、電子制御インジェクション4スト単気筒エンジンの供給を受けて、生産することになったようです。
キムコは韓国で、主力商品として50㏄から700㏄のスクーターを生産しており、業務提携の話しも出ています。

カワサキ・J125のスペック

『J125・2019年モデル主要スペック』

エンジン形式:水冷4ストロークOHC単気筒4バルブ
排気量:124.8cc
最高出力:9.45kW(13PS)8500rpm
最大トルク:10.9(1.1kgf・m)7750rpm
全長×全幅×全高:2235mm×800mm×1285mm
シート高:775mm
車両重量:182kg
燃料タンク容量:13リットル
タイヤサイズ(前):120/80-14 バイアス チューブレス
タイヤサイズ(後):150/70-13 バイアス チューブレス
ブレーキ形式(前後):油圧式ディスク
ボディーカラー:Khaki/Metallic Moondust Gray
:Metallic Flat Anthracite Black/Candy Flat Blazed Green

日本への導入はある ?

カワサキ・J125の特徴は、J300と同じくABSを標準装備しているところです。
また、J125の2000年モデルでは、ハンドルカバーに「K/Kawasaki」の刻印が入ったメタリックペイントで、高級感がある仕様になっています。
スペックを見てお分かりのように、J125はかなり大きめに作られています。

中型クラスのバイクの大きさに近く、J300とほぼ同等のボディサイズになっています。
さらに、プリロードを5段階調整できる、リアサスペンション仕様のため、長距離走行でもあまり疲れません。
ここまでの解説で、ぜひ乗ってみたいと思われる方が多いと思います。
しかし、現在のところ両方とも海外向けで、現在のところ日本で発売される予定はないようです。

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