カワサキバイク MEGURO K3を紹介

目黒のバイクをご存じですか ?

熟年世代の方なら、目黒のバイクのことを聞くと、皆さん口をそろえて懐かしいといいます。
実を言うと、日本のバイクメーカーで、最初に創業したのが目黒製作所という会社なんです。
創業1925年といいますから、時代でいえば大正の時代。
どのくらい古いか、よくお分かりいただけるかと思います。目黒製のバイクは、通称「メグロ」とも呼ばれ、1932年には自社設計のエンジンを設計していたほどです。

最初のメグロ号・Z97が発売されたのは1937年のことでした。
大型バイクに定評のある会社でしたが、小型車ブームの到来で業績が悪化します。
その後、1960年には、当時の川崎航空機工業と提携しますが振るわず。
結局、その3年後には傘下の会社となり、メグロの伝統はカワサキ車に受け継がれていくことになります。

カワサキ・MEGURO K3の主なスペック

『新型MEGURO K3・主要スペック』
エンジン形式:空冷4ストローク並列2気筒/SOHC 4バルブ
排気量:773cc
最高出力:38kW(52PS)/6,500rpm
最大トルク:62N・m(6.3kgf・m)/4,800rpm
全長×全幅×全高:2,190mm×925mm×1,130mm
シート高:790mm
車両重量:227kg
燃料タンク容量:15リットル
タイヤサイズ(前):100/90-19M/C 57H
タイヤサイズ(後):130/80-18M/C 66H
参考価格:127万六千円
ボディーカラー:ミラーコートブラック×エボニー

メグロの復活

冒頭で解説したように、メグロの伝統はカワサキ車に受け継がれ、のちの名車といわれる「カワサキ 650W1」を生み出します。
通称ダブワンを始めとするWシリーズは、Zシリーズなどと同様に、カワサキの人気車となっていきます。

残念ながら、カワサキ・Wシリーズは、2016年に生産終了してしまいます。
しかしその3年後、W800 STREETとW800 CAFEを含めるW800系のマシンが復活しました。
そしてついに、「MEGURO K3」が販売されることになり、半世紀以上もの期間を経て、メグロの名前がふたたびこの世に復活することになったのです。

MEGURO K3の特徴と魅力

MEGURO K3の特徴は、往年の名車を思い出させるような、フォルムとスタイルにあります。
まず、懐かしさを感じさせるのが、「メグロ」のロゴを配した2眼アナログメーターとスポークホイール。
そして、高級感のあるカラーリングながら、クラシカルな造形にこだわったという、銀鏡塗装のタンクやマフラー。

どれもこれもが、当時を思いださせるもので、思わず目頭が熱くなる方も、いるのではないかという出来栄えです。
そのほかにも、タンクサイドに配したオリジナルエンブレム、質感の高いシートなど、見栄えはだれもが満足する仕上げになっているのではないでしょうか。

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