ユニークでグラマラスなボディ
カワサキのER-4nは2010年に登場したスポーティなフォルムを残しつつもロードバイクとしての要素を併せ持つバイクです。
これまで海外で好評だったER-6nをベースに、ダウンサイジング、ボアダウンして、日本市場に合わせた中型クラスの400ccバイクとしてリリースされました。
姉妹モデルでレーシングスタイルのカワサキNINJAほどシェイプなフォルムでないものの、ベースとなった海外モデルのカワサキER-6nのフォルムを受け継ぐヘッドライトを縦列に2灯配置するというユニークで精悍なフロントマスクに、グラマラスなボディという相反するデザインを一体化させたユニークなフォルムです。
その精悍な走りは往年のカワサキの名車Z400をも髣髴します。
また、ER-4nは400ccの水冷4ストローク並列2気筒、ツインカム4バルブエンジンを搭載しています。
最高出力32kW(44PS)/9,500rpm、最大トルク37N・m(3.8kgf・m)/7,500rpm/pという低回転域、中回転域でのトルクフルな走りが味わえる設定が魅力です。
走りも問題なし!
街乗りでも、ワインディングロードでもその走りが発揮されるようになっているのです。
ですから法定速度程度の走行でも十分扱いやすく、また市街地の渋滞中の走行でも感じるストレスを抑えてくれる走りをしてくれます。
とりわけ低速でもエンストしにくい設定です。
空気抵抗が低く、高回転域で最大出力と最大トルクが発揮されるレーシングモデルのカワサキNINJAと比較すると、高速道路での高速走行の安定性では劣りますが、その他の走行環境にはオールマイティに追従してくれるのです。
その他性能や設備について
またシート下部にはETC車載機器用のスペースも用意されており、ETCを無理なく取り付けることが出来ます。
制動機能としては、放熱性に優れたペタルブレーキディスクを装備しており、ブレーキレバーの握りに対するレスポンスのすばやく確実で安定した制動力を感じさせてくれます。
特に前後のブレーキでは、前輪はすばやいレスポンスが追求されており、後輪は操舵性能に影響しない設定になっていますね。
さらには派生グレードとして、急激にブレーキをかけたときに発生するタイヤホイールのロックを回避するための、アンチロックブレーキシステム(ABS)の搭載しています。
安定したハンドルコントロールを可能にしてくれるカワサキER-4n ABSもリリースされています。
このようにカワサキER-4nは、特に街乗り派、山道派にとって、トルクフルかつ軽快で、操舵制動性能に優れた走りを感じさせてくれるのです。