空冷エンジン独特のサウンドが特徴のGPz400
GPz400の特徴は空冷エンジン独特のサウンドで90年代の400cc空冷4気筒マシンにその特徴は受け継がれました。
その独特のサウンドはかなりインパクトの強いものなので一度聞いたら忘れられないような音で90年代を経て今でも人気が高いということです。
GPz400の前身はZX400Aで1983年に登場したのですが、当時は400クラスのライバルが勢ぞろいしていたのです。
たとえば、ホンダ CBR400Fもありましたしヤマハ XJ400もありました。
そして、スズキ GSX400FSインパルスなどもありましたのでかなり当時は各社が400の開発に力を注いでいたのではないでしょうか。
その後にカワサキは1982年にZ400GPを登場させましたが、このバイクのシートカウルはGPz400と表記されていましたので後に登場するGPz400を意識していたのかもしれません。
このZ400GPは1年で生産終了になりその後継となったのが大きな話題となったGPz400でした。
このGPz400はこの後にいろいろとモデルチェンジしていくのですが、その際にモデル名のzが小文字になったり大文字になったりします。
それには大きな意味があり空冷エンジンが小文字、水冷エンジンが大文字というようにエンジンの性質を表しているのです。
その他にGPz400はエンジンが変わったりデザインが変わったりしますとモデル名のあとにはアルファベットが付くようになっているのも注目したいところです。
そのようにしてGPz400は1989年のGPZ400R D4/D4Aまで継承されていき、ストリートからサーキットまでこなすという完璧なバイクになりました。
1983年製造のGPz400のスペックやその後について
型式はZX400A-1で全長×全幅×全高は2,165mm×720mm×1,255mmになり、軸間距離は1,445mmでシート高は780mmです。
そして車両乾燥重量は187kgで定員は2名で二人乗りができますのでカップルで乗るのも良いでしょう。
さらにこのバイクの特徴にもなるエンジンはどのような種類のものかというと空冷4ストローク並列4気筒DOHC8バルブとなります。
この時はライバル社であるヤマハがヤマハXJ400Z/Z-Sのエンジンを水冷化しましたが、カワサキのGPz400のエンジンはそこまでにはなってなくフレームマウントのフェアリングの装着のみでした。
因みにカワサキのGPz400のエンジンの水冷化がなされていなかったことはライバルとの差を大きくしてしまったのです。
そののちにライバルに追い付き追い越せの販売争いに突入していき、わずか3年でGPz400は販売されなくなってしまいました。
やがてGPz400が進化したのがGPz400Fでこのモデルはかなりのパワーアップで3馬力もアップして54PSになりました。
そして車両の重量は9kgの軽量化に成功しましたのでライダーとしては乗りやすくなったのではないでしょうか。
さらにこの前のモデルまでは赤く塗るのみだったホイールとマフラーにプレートを貼ってオシャレな感じにしたのです。
そのプレートは”Kawasaki”ですからカワサキのファンにとっては嬉しいものだったでしょう。