扱いやすくなったスーパーチャージドエンジン

スーパーチャージドエンジンの驚きの加速感

カワサキはエンジン特性を高めるための工夫と最新技術を、それぞれの最新モデルに搭載しています。
そのひとつとして、2015年にニンジャH2にスーパーチャージドエンジンを搭載して発売しました。
このモデルは、スーパーチャージドエンジンの恩恵を受けて加速感の向上がはっきりと見られています。

もともとニンジャはパワフルな特性を持っていましたが、さらにその強さが増していて、スロットルを回した瞬間に体を持って行かれそうになるほどの加速感を味わうことができます。
しかもトルクの伸びは衰えることなく、そのまま加速し続けていくのがカワサキマシンのすごさです。

このスーパーチャージドエンジンの強さは一般道ではとてもフル活用できないほどのもので、サーキットで初めて使いこなせるレベルです。
しかも、よほどマシンコントロールが上手でハイスピードでの走りに慣れている人でなければ、スロットルを全開にしてレッドゾーンまで回すことは難しいほどです。
一般的な使い方では、パワーモードをレインモードにするなどして高速回転域での伸びよりも中低速のトルクに力を入れるモードにすることで、スーパーチャージドエンジンの楽しさを味わえるようになります。

バランス型スーパーチャージドエンジンの特徴とメリット

じゃじゃ馬とも言うべきモンスタークラスのトルクを叩きだすスーパーチャージドエンジンですが、ニンジャH2SXではバランス型のスーパーチャージドエンジンとして進化を見せています。
主にツアラー向けのセッティングとなっていて、初代のシステムよりもマイルドな特性が見られます。
アクセルを大きめに開いたとしても、急激にトルクを発生するようなことはなく、滑らかな加速感を味わうことができます。
そのため、ライダーが態勢を崩すことなくマシンコントロールができるのがメリットです。

最初のスーパーチャージドエンジンだと、市街地ではよほど抑えて乗らないと、暴れて危険になるような感覚がありました。
しかし、バランス型スーパーチャージドエンジンでは、そうした心配もなく幅広いシーンで活躍してくれます。

高回転に持って行くと、今度はターボの力をフル活用して伸びとパワーのあるスピード感を出してくれます。
ノーマルエンジンでは決して味わえない走りの快感は、ライダーを虜にすること間違いなしです。
新システムによってボディー総重量は増していますが、それを全く感じさせないパワーの強さと、逆に安定感の増した操作性が魅力となっています。

その後も、モデルチェンジがなされて、スーパーチャージドエンジンの性能も向上しています。
滑らかさと共に強いトルクを感じさせる走りは、カワサキの魅力がたっぷりと詰まっています。

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