乗り手をアシストする電子制御 その2

便利な切り替え機能POWER MODE

カワサキだけでなくどのバイクメーカーでも、運転モードの切り替えができるようになっています。
カワサキでも当然パワーモードの機能が付いているのですが、非常に使いやすく便利なシステムです。
ライダーの中には、運転モードの切り替え機能があっても使うのが面倒ということもあって、利用しない人も多いものです。
しかしカワサキのパワーモードは、より走りを楽しみつつ安全性を確保するために役立つので、使ってみたくなる機能です。

マシンによってパワーの体感は異なりますが、フルパワーモードにするとエンジンを高回転まで引っ張るとより強い伸びを見せてくれて、バイクの能力をマックスまで感じられるようになります。
ミドルパワーにすると、大型のツアラーのようなうねりと粘りがあるような走り方になって、中速から高速での走りが安定してきます。
ツーリングなどでは重宝するモードです。

ローパワーモードにすると低速のトルクが強くなるのを感じることができ、路面をしっかりとつかまえる感覚が出てきます。
そのため、市街地での走りやのんびりとワインディングを走りたいという時には最高です。
また、雨の日に安全に走るという面でも快適で、安全性を高めるための走りができます。

エンジンブレーキの調整ができるKEBC

KEBCはエンジンブレーキの効果を調整できる機能です。
モードによってその効き具合を調整できるシステムで、オフにした状態ではアクセルを緩めると自然とエンジンブレーキがかかってきます。
市街地などではストップアンドゴーが多いので、オフにすることが多くなります。

一方で、ライトモードにするとエンジンブレーキが弱くなります。
これは山道を走っている時や、ワインディングロードでの走行などで役に立ちます。
こうした道ではエンジンを緩めた途端に減速してしまい、テンポが悪くなったり態勢が崩れてしまったりします。
それが、エンジンブレーキの利きが弱くなることで、よりフィーリングが自然になって走りやすくなります。

滑らかな感覚のKIBS

KIBSはカワサキが開発したABSで、この最大の特徴は、非常に滑らかな感覚でABSがかかるということです。
今までのABSだと、利いた瞬間に衝撃が来てレバーが振動し、下手するとその衝撃の中ブレーキレバーを握り続けるのが難しくなることすらあります。
しかし、このKIBSではこうしたガクガクした感じはなく、非常に滑らかです。
ほとんどABSがかかっているということが分からないくらいのスムーズさです。

また、コーナーに入ってからブレーキをかけても、グリップが急に戻ってボディーが起きてしまうなどのトラブルが生じにくいシステムでもあります。
そのため、コーナー中のブレーキングを安心して行えるというメリットがあります。

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