エンジンへの取り組み

エンジン特性をしっかりと分析して開発を進める体制

カワサキは長年にわたって、日本のみならず世界のバイクメーカーをけん引するメーカーとなってきました。
たくさんのモデル、シリーズを送り出してきましたが、どの時代においてもヒットモデルを生み出しています。
デザインや時代のニーズに合ったモデルを作るノウハウに長けていることに加えて、やはり他社を圧倒するほどの技術力がカワサキの大きな武器と言えるでしょう。

特にエンジン開発の分野では、まさに世界トップクラスの実力と実績を持っています。
その秘密は、シリーズの特徴やニーズに求められるエンジン特性をしっかりと分析、把握した上で開発を進めるという体制作りにあります。

バイクは小型やミドルクラス、ビッグサイズなどの排気量の違いや、シティーユースやレーシングモデル、ダート走行などの目的別のジャンルが明確に分かれています。
カワサキは、それぞれのジャンルでどんなエンジンが必要とされるのか、ライダーが快適で楽しいと思える走りの特性はどんなものかを徹底的に考えているのです。
そのため、単にスピードが出るとかパワーがあるといったスペック面だけでなく、実際にライダーが運転した時に感動できるエンジンを作り出せるのです。

それぞれのシリーズに共通するエンジン特性を踏まえるという点でも、かなり気を配っています。
たとえばNinjaシリーズやZZRシリーズなどは、トルクが強いものの軽やかで快適な走りを実現できるエンジンが求められています。
そこで、新しいエンジンシステムを採用するにしても、こうした走りの特性を踏襲した作りとなっているのです。
あくまでもライダー主体の開発がカワサキの姿勢であり、時代を超えて続いている魅力とも言えるでしょう。

カワサキのエンジンの特徴とは?

常にカワサキのエンジンは最新技術を惜しげもなく投入しているのが大きな特徴です。
最近では電子制御の技術を高めていて、路面状況やライダーが求める走りのタイプに合わせて最適な特性を発揮できるようにしています。
こうした最新技術を投入しつつも、単に技術の進歩に頼るのではなく職人気質のこだわりを保っているのもカワサキならではの特徴と言えるでしょう。

たとえばNinjaのエンジン開発にあたっては、1mm単位のほんの少しのストローク設定を行い、その違いを検証する作業を繰り返し開発がなされています。
どの回転域の伸びを高めるか、全体のバランスがどうなるかを確かめながら、ライダーが求める走りを実現していっているのです。
こうしたバイクが大好きな職人ならではの作り方が、感動を呼ぶエンジンの開発につながっているわけです。
また、世界中で多くの新興メーカーが出ている中でも最高水準のエンジンを送り出すメーカーとしての地位を保ち続け、多くのファンを抱えている理由となっているのです。

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